書庫の圧縮もしくは更新の設定ができます。
圧縮レベルを指定します。 6 段階の圧縮レベルから選ぶことができます :
値 | 意味 |
---|---|
無圧縮 | ファイルを無圧縮で書庫に追加します。 |
最速 | 最速の圧縮モードです。 |
高速 | ファイルを高速モードで書庫に追加します。速度は速いですが圧縮率は低くなります。 |
標準 | ファイルを圧縮して書庫に追加します。バランスの取れた設定です。 |
最高 | ファイルを最高圧縮モードで書庫に追加します。 圧縮率が高くなります。 |
超圧縮 | ファイルを超圧縮モードで書庫に追加します。 もっとも時間がかかりますが、もっとも高圧縮率です。 |
圧縮メソッドを指定します。各々の書庫がそれぞれの圧縮メソッドを持つことができます :
メソッド | 説明 |
---|---|
LZMA | 7z 形式のデフォルト圧縮形式です。これはとても高い圧縮率と 高速な解凍を提供します。 |
PPMd | Dmitry Shkarin の PPMdH アルゴリズムに若干の変更を加えたものです。 たいてい、テキストファイルの圧縮時に 高い圧縮率と高速さを発揮します。 |
BZip2 | BWT アルゴリズムに基づいたスタンダードな圧縮メソッドです。 たいていテキストの圧縮時に高速で とても圧縮率の高い圧縮をします。 |
Deflate | ZIP と GZip 形式でのスタンダードな圧縮メソッドです。 圧縮率はそう高くはありませんが、 とても高速な圧縮と解凍が可能です。 Deflate は 32 KB までの辞書にしか対応していません。 |
Deflate64 | より大きな辞書 (64KB) を使用できるよう修正された Deflate アルゴリズムです。 |
AMD Athlon 64 X2 3800+ での 7-Zip のパフォーマンスと必要メモリの見積もり :
メソッド | レベル | 辞書サイズ | 圧縮速度 | 解凍速度 | 圧縮のためのメモリ | 解凍のためのメモリ |
---|---|---|---|---|---|---|
LZMA | 最高速 | 64 KB | 4.5 MB/s | 15 MB/s | 3 MB | 3 MB |
高速 | 1 MB | 3 MB/s | 10 MB | 3 MB | ||
標準 | 16 MB | 2 MB/s | 186 MB | 18 MB | ||
最高 | 32 MB | 1.8 MB/s | 376 MB | 34 MB | ||
超圧縮 | 64 MB | 1.6 MB/s | 709 MB | 66 MB | ||
PPMD | 高速 | 4 MB | 1.4 MB/s | 6 MB | ||
標準 | 24MB | 1.2 MB/s | 26 MB | |||
最高 | 64 MB | 1.0 MB/s | 66 MB | |||
超圧縮 | 192 MB | 0.9 MB/s | 194 MB | |||
Deflate | 高速 | 32 KB | 15 MB/s | 40 MB/s | 3 MB | 2 MB |
標準 | 3.5 MB/s | |||||
最高 | 1.5 MB/s | 4MB | ||||
超圧縮 | 0.4 MB/s | |||||
BZip2 | 標準 | 900 KB | 3 MB/s | 16 MB/s | 20 MB | 7 MB |
最高 | 1.2 MB/s | |||||
超圧縮 | 0.4 MB/s |
辞書サイズの指定。
たいてい辞書サイズを大きくすると高い圧縮率が得られます。 しかし、圧縮速度は遅くなり、必要となるメモリも多くなります。
LZMA の圧縮に必要なメモリ (RAM) はおおよそ辞書サイズの11倍となります。 LZMA の解凍に必要なメモリ (RAM) はほとんど辞書サイズと同じ程度となります。 PPMd の圧縮および解凍に必要なメモリ (RAM) は ほとんど辞書サイズと等しくなります。
圧縮時に利用される連続した同一のデータを発見するために使用する Word サイズの指定。
たいてい LZMA と Deflate は Word サイズを大きくすると速度が遅くなり、 少し高い圧縮率が得られます。 大きな Word サイズの指定は、同一のデータが長く続くファイルの圧縮時には かなりの圧縮率の向上を期待できます。 PPMd での Word サイズは 圧縮率と圧縮 / 解凍の速度の両方へ強く影響します。
ソリッドブロックのサイズを指定します。ソリッドモードの無効化も選択可能です。 ソリッドモードでは、すべてのファイルは連続したデータの塊として圧縮されます。 通常、ソリッド書庫として圧縮することは圧縮率を改善します。 このオプションは 7z 書庫でのみ使用することが可能です。 現行バージョンの 7z では、ソリッドモードのスイッチをオフにしていて、 かつソリッド書庫でない場合のみ、既存の書庫の更新が可能です。
圧縮時のスレッドの数を指定します。 マルチプロセッサのシステムで大きなスレッド数の指定すると、圧縮速度をスピードアップすることが可能です。 シングルコアの CPU でさえ、ときどきスピードアップします。
{Size}[b | k | m | g]
分割後のボリュームのサイズを指定します。単位はバイト、キロバイト (1 キロバイト = 1024 バイト) 、 メガバイト (1 メガバイト = 1024 キロバイト) 、ギガバイト (1 ギガバイト = 1024 メガバイト) の中から選択します。 {Size} のみ指定した場合、7-zip は単位がバイトであるとみなします。 複数の値を選択可能です。例えば:
10k 15k 2m
これは最初のボリュームを 10 KB 、次を 15 KB 、残りを 2 MB にして分割します。
圧縮の際に利用される引数を指定することができます。 詳細は -m (圧縮方式の指定) の説明を参照して下さい。 圧縮ダイアログを使用する場合は、パラメータの前に -m(スイッチ) をつけてはいけません。
例
0=PPMd
ファイルの圧縮に PPMd を用いる
0=bcj2 1=lzma:d23 2=lzma 3=lzma b0:1 b0s1:2 b0s2:3
BCJ2 フィルター (x86 の実行ファイル用) と LZMA を用いる
更新方法を指定します:
方法 | 意味 |
---|---|
すべてのファイルの上書き | 指定したすべてのファイルを書庫に追加します。 |
ファイルの追加と更新 | 書庫内の古いファイルを更新し、 新しいファイルを追加します。 |
変更したファイルのみ更新 | 指定した書庫内のファイルが 選択されたディスクファイルより古い時に更新します。 |
ファイルを同期させる | 追加されたファイルが新しいときのみ置き換えます。 書庫に存在しないファイルのみ追加します。 また書庫に存在していて ディスクに存在しないファイルのみ削除します。 |
圧縮オプションを指定します:
オプション | 意味 |
---|---|
自己解凍書庫の作成 | 自己解凍書庫を作成します。 7z 書庫のみで指定することができます。 詳細は -sfx (自己解凍書庫の作成) の 自己解凍モジュールスイッチの説明を参照して下さい。 |
共有されたファイルの圧縮 | 他のアプリケーションで書き込みのために開かれているファイルを圧縮します。 |
パスワードと暗号化のオプションを指定します。